西オーストラリア、ロードトリップ7日目。
※"DAY7"のつもりです。
朝8:00頃、
やって来たのは
昨夜過ごしたキャンプサイトからも程近いDales Gorge。

駐車場から続く
階段を下りた先にあったのは、
Fortescue Falls。

大自然の中、
目の前に現れた滝から流れる水はとっても気持ちよさそうなので、
裸足になって
水の中を歩いてみたり(結構滑りやすいので、足元注意!)♪
再び靴を履いたら、
その先にあるCircular Poolへと続くトレッキングコースを歩いてみることに。

これまた
カクカクした岩が迫力満点の道。


こんな
柱みたいな場所もあったり、

こんな大きな
岩もあったり。

トレッキングコースのレベル的にはClass4だというこの道を歩き続け、

9:30頃、
干からびた川と

岩がゴロゴロした先に、
まるでオアシスのように水を蓄えた
Circular Poolを発見!!

とってもきれいな泉。
ここは天然のプールと呼ばれていて、泳ぐことも可能。
(…でも、思ったよりも水の中に葉っぱや虫が多かったので、私たちは結局泳がずじまい。。。)
しばし
このCircular Poolの雰囲気を楽しみ、
帰りは近道と思われる
急傾斜のジグザグ道(結構ハード!)を息を切らしながら上って
駐車場へと戻っていきました。

とにかく暑いこの時期。

ここのトレッキングコースを散策する際も、
水や日焼け止め、歩きやすい靴は必須です。
トレッキングを終えた後、
向かった先は
ビジターセンター。

昨夜シャワーを浴びれないまま、
今日も今朝から暑い中歩いてきて汗だく。
ということで、
このビジターセンターにあるシャワーを利用していくことに。
シャワーの利用料金は4ドル(使用時に20ドルのデポジットも要)でした。

シャワーを浴びてリフレッシュしたら、
出くわしたガソリンスタンドで給油し、

ポートヘッドランドを目指し、
Great Northern High Wayをひたすら北上。
車は順調に走り続け、
15:30頃、ポートヘッドランドに到着。

ビジターセンターに情報を求めて立ち寄ってみると、
ポートヘッドランドは塩田が有名らしい。
中でも、
夕焼け時にピンク色に染まる塩田の姿はとっても魅力的とのこと。
月の階段を見に行くことを考えると
夕暮れ時までは待てないけれど、
塩田のそばの
こんな説明パネルのある場所に車を停め、

撮影スポットらしき案内板に従って
進んで行った先にある

North West Coastal High Way Red Bank Bridgeから塩田周辺を見学。

そこから見えたのは、
一生かかっても食べきれなそうな量を誇る真っ白な塩の山。

※山の上にちょこんと載っているのがクレーン車なので、比較してみるとその大きさがよくわかります。
その塩の山の横を列車が走る…

列車が…

とにかく
長い!!
先頭車両が走り去ってからだいぶ時間が経っているのに、
全然終わりが見えない長さ。
そんな長〜い列車の
ようやくやって来た最終車両を見送ったら、

いよいよ月の階段を見るために
ダンピアを目指してNorth West Coastal High Wayを西に向かって走っていきます。
ところが、
しばらくしてから
私たちはとんでもないことに気づいてしまった。
ポートヘッドランドの街で、
ガソリン、入れ忘れた。
午前中にカリジニのそばのガソリンスタンドで給油はしてきたものの
そこから既に300kmは走っており、
ここからダンピアまでは
まだ200km近くある。
予めダウンロードしておいた
オフラインでも使える地図アプリでガソリンスタンドを検索してみるも、
表示される一番近いガソリンスタンドは
ポートヘッドランドの街中にあるもの。
今からポートヘッドランドに戻るには
既に道を進み過ぎているし、
ガソリンスタンドが道の途中に現れることを信じて進み続けるしかない。
…が、
思った以上にガソリンスタンドが現れない。
ガソリンの残量を示すメーターも
段々と空っぽを示す「E」に近づいてきた。
私たちが今走っているのは
ネットはおろか、携帯電話の電波すら入らない周りに何もない一本道。
こんなところでガス欠になったら、
どうしようもできない。
そんな中、
一瞬電波などが入ったタイミングで改めてネットで検索してみると、
途中にあるRoebourneという街にガソリンスタンドがあることが発覚!
Roebourneまであと12km。
とうとう、ガス欠の危険を知らせるランプまでも点灯してきた。

頑張れガソリン!
頑張れキャンピングバン!!
と、
祈るような気持ちで
ガソリンの残量とRoebourneまでの距離を示す地図をにらめっこ。
なんとかまだ車が走っている状態で辿り着いた
Roebourneの街の隅で、
ついにガソリンスタンドの看板を発見!!
時刻は18:30。
小さな街なので、
既に営業時間が終了していないかヒヤヒヤでしたが、
無事ここで給油出来ました(このガソリンスタンドは、19:30まで開いているとのこと)。

こうして、
ガス欠とうい最悪の事態は
今回もギリギリのところで避けることができた。
改めて書きますが、
西オーストラリアをロードトリップする際は
余裕を持ってのガソリンの給油が必須です!!
無事ガソリンの入った車と共に
19:10頃、今夜滞在するカラッサという街にある

※昼間の写真です
チェックインを済ませ
(既にレセプションは閉まっている時間なので、入口に記載された連絡先に一報いれてスタッフの方に来てもらう必要あり)、
スタッフの方にオススメしてもらった"月の階段を見れるスポット"
Hearsons Coveに向けて出発!!
この旅の最大の目的は、
世界でここオーストラリアでしか見れない"月の階段"を見ること。
本来の目的地であるブルームには辿りつけなかったものの、
同じく月の階段が見れるというダンピアの街はもう目の前。
ところが、
ここで再びピンチ到来。
まさかの雨!!
月の階段は自然現象なので
月が見えない程に天気が悪ければ、もちろん見ることなんてできない。
到着したHearsons Coveのビーチには、
私たちと同じように
月の階段を見ようとやってきた人達の姿もちらほら。
降ったり、止んだりを繰り返す雨空の下、
月の階段が観れるという予定時刻まで祈るような気持ちで待つ。
チラッと水平線の向こうが明るくなるたびに、
月!?と期待するも、
やはり天気の悪いせいなのか、待てど待てど何も起こらず。
ブルームにも行けず、
月の階段も見れずにこの旅は終わってしまうのかな。。。
そう思い始めてからしばらくした頃、
それまでチラッと見えていた明るさとは比べ物にならないくらい
強烈なオレンジ色の光を放って、月が水平線から昇ってきた。
段々と高く昇っていく月へ
まっすぐ続く道がどんどん延びていく。
これが噂の月の階段。
月の階段というより、
月へと続く道という表現の方がぴったりな光景。
諦めかけていた月の階段を目の前に
私たちの感情はピークに達し、
それはそれは泣きそうな程に感動。
月はすぐにその大半を雲に隠されてしまい、
月の階段が見れたのは本当にわずかな間。
でも、
きっとブルームですんなり月の階段が見れていたら
ここまで感動はしていなかったのではないかと思うくらい、
西オーストラリアでロードトリップを実行して本当に良かったと
月の階段を眺めながらしみじみ思いました。
もちろん、
目の前の現れた月の階段を写真におさめようと夢中でカメラのシャッターも切っていたのですが…
カメラの設定がうまくいかず、全く写っておらず。
半分雲隠れした頃に撮れた一番まともな写真で、コレ。

この写真だと、月の階段がどんなものなのか全然伝わらないと思うので
(一応、上に写っているオレンジ色の光が月、下のオレンジの光が水面に映る月へと続く道)、
月の階段が本来どんな姿なのか知りたい方は、
カリジニ国立公園を経て、大量の塩も見て、
ガス欠の恐怖に怯え、念願の月の階段を見れた7日目。
※【ロードトリップ7日目のルートをGoogle Mapで見る】
(ルートの目安です。実際に走行したルートとは異なります)
ブルーム行きを諦めたことで、今後の予定に少し余裕が出来た私たち。
明日は、
全員一致で"もう一度行きたい!"という結論に達した
あの場所へ向かいます。