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世界遺産のある砂漠の街、シンゲッティを散策

砂漠の国、
モーリタニアにある

砂漠の街、シンゲッティ




“ウワダン、シンゲッティ、ティシット及びウワラタの古い集落”として、
UNESCOの世界遺産にも登録されているシンゲッティ。



滞在中の宿のオーナーであるアブドゥの案内で、
さっそく街を散策開始。






まずは、
アブドゥや彼の姉妹が営んでいるという近所の商店へ。


彼の可愛い娘さんたちもお手伝いしながら、
商品となる砂糖を袋詰めするところだという。


彼の目の前には
パスタの載った秤がひとつ。
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このパスタは一袋あたり500g。

パスタ一袋と平衡=500gとパスタを使って砂糖を計量し、

500gずつ
砂糖を袋詰めしていく
アブディと娘ちゃんたち。



そういえば
先日モロッコを旅していた際に、
全くパスタとは関係ないお店のカウンターに一袋だけパスタが置いてあり

違和感を感じたことがあったけれど、

この瞬間、
その謎の答えが導き出されました。


きっとあのパスタも
こんな風に計量の目安に使われていたものだったのだろう。



袋詰めの作業が終わった後は、
例のモーリタニアティをご馳走に。




その後は
手作業で工芸品を作っているお土産屋さんを何軒か覗き、
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ここでも
再びモーリタニアティをご馳走に。

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カラフルな雑貨を見ながら
お茶をいただき、のんびり。


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すると、


お茶をいただいただけでなく

こんな緑と茶色のブレスレット(まさに自分好みの配色!)を
お土産にとプレゼントしてくれました♪

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お茶といい、ブレスレットといい

モーリタニアの人たちは
おもてなし精神がスゴイ!!





お土産屋さん巡りを終えた後は、

シンゲッティの見どころのひとつである図書館へ。

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『図書館』といっても
市民に本を貸し出している図書館とは一味違うという

シンゲッティの図書館。





シンゲッティ内に図書館はいくつかあるそうですが、
今回アブドゥに案内してもらったのが



彼の友人が管理している
Ahmed Mahmoudという図書館。
※図書館の入場料は
案内料や図書館の入場料込みでアブドゥに2,000ウギア支払った中から支払い
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12世紀頃に造られたという
この図書館(聞き間違えていなければ…;)。
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扉はこんな大きな鍵を使って開けます。

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鍵の先の突起を鍵口に引っ掛けて、
支えとなっている木を抜いて扉を開ける仕組みなのだけれど、


不器用な自分は
上手く開けられない。。。

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結局私は開けることができず、
図書館の主のおじさんに開けてもらいました。




このおじさんの祖先が
ラクダに乗ってサウジアラビアまで行き、
世界中の興味深い本を集めてシンゲッティまで持ち帰って来たことが

この図書館のはじまり。



シンゲッティの街の人たちは
いろいろな興味深い本が集まっているので
ここを公共の図書館にしようとしたのだけれど、

彼の祖先はその要望を拒否



よって代々
彼の家族のみでこの図書館を守り、受け継いできたそう。




大昔の世界中の興味深い本が集まったという
館内に入ってみると…



本棚にはファイルがズラリ。


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てっきり古文書がズラリと並んでいるのかと思っていたので、意外





まずは当時の文房具の説明から。
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これはを使用して文字を書くペン

学ぶ道を選んだ子供たちは
6歳くらいからコーランの学校に通い始め
勉学に励んだそう。




文房具の説明の後は、

お待ちかねの長い歴史を刻んできた書物たち。

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アフリカや中東から
この地までやって来た書物たち。



金で記されたコーランや、地理や天体についての本。

西暦600年ころに書かれた詩集(というよりは、現在のSNS上でのチャットのような内容らしい)など、


時代を越えてこの図書館に収められていたものたちを
見せていただきました。

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この本が記された当時
どんな世界が地球上には広がっていたのだろう。


まさに
古代ロマンを感じれる場所。






そんな館内の見学を終えた後は

この図書館の屋上へ昇らせてもらい
シンゲッティの街並み(旧市街)を見渡してもきました。


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この後に用事があるというアブドゥとは
ここでお別れ。



宿のあるシンゲッティの新市街と
図書館のある新市街の間の空き地の先に砂丘が見えたので、


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ひとりで日が暮れるまで

砂丘
をブラブラ。

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砂漠だなぁ。



と、改めて
シンゲッティが砂漠の中にある街だと実感してきました。




砂漠の中を歩いて
再び宿に戻ったら、


アブドゥ特製の夕食をいただくことに。


メニューはクスクスとスープとパン、
更にはミルクに入ったフルーツのデザート付き。

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本来、宿泊内容に含まれていないハズの
夕食を用意してくれたので

お礼に折鶴をアブドゥにプレゼントしたらすごく喜んでくれました。

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昼間は私しかお客がいなかったこの宿も、
夜には満室で大繁盛。



宿泊客のほとんどが私同様にモーリタリア鉄道体験者だったので、
彼らと鉄道話に花を咲かせつつ、

シンゲッティでの夜は更けていきました(砂漠なので、夜は極寒!)。



明日は砂漠に似合う動物、
ラクダに乗ってシンゲッティ近郊を散策します。





by ice_oga | 2018-02-08 23:15 | 街散策 | Comments(0) |