ニュージーランドバスの旅 8日目
現在地︰Blue Duck Station(北島)
今朝はこの旅の中でもダントツの早起き。
早朝4:30に目覚ましをセットし、
Tongariro Crossingに挑戦!
Tongariro Crossingとはマオリ(ニュージーランドの先住民)の聖地とも呼ばれる
世界遺産にも登録されているトンガリロ国立公園の
全長19.4kmに渡るMt.Ngauruhoe(標高2287m)とMt.Tongariro(標高1967m)のトレッキング。
先に言ってしまうと、
このトレッキングコースは終始絶景続き!!
弾丸旅行ではなかなか厳しいですが、
ニュージーランドにやって来たら
ぜひ歩いてもらいたい道でした。
そんなTongriro Crossingを行う前夜は
翌日に備え(バスの出発時間は朝の5:30)早めに就寝…
したかったものの、
他のStray Bus(私達の一日あとを走ってるバス)の人たちもBlue Duck Stationに到着し、
深夜2時半までどんちゃん騒ぎのパーティー。
普段は周りがうるさくても気にせず眠れる身ですが、
今回ばかりは"翌朝早起きしなければ"というプレッシャーがあった為か
パーティーの音が気になり全く寝付けず、
完全なる寝不足というボロボロのコンディションで朝を迎えるハメに。。。
・AM 7:00
辺りもまだ暗い中、
朝5:30にBlue Duck Stationを出発したバスは
Adrift Tongariroというお店に到着。
ここでシャトルバスに乗り換えて
標高1100mに位置する登山道のスタート地点へと向かいます(※シャトルバスは登山道のスタート地点、ゴール地点への送迎で49ドル)。
このお店では
トレッキンググッズのレンタルも行っており、
私はトレッキングシューズもレンタルしました(15ドル)。
当初は履き古した普通ののスニーカーで登るつもりでしたが、
私のボロボロの靴では危ないとのこと。
割りと気軽な気持ちで臨んだTongariro Crossingは、
その言葉通り、
想像以上に危険な道。
トレッキングに適応したきちんとした靴を
履いていくことをオススメします。
・7:50
Adrift Tongariroから
バスで30分ほど走った先にある【スタート地点:Mangatepopo駐車場】へ向け出発。
迎えのバスは【ゴール地点:Ketetahi駐車場】に16:00と17:00の2本やって来るので
自分の歩くペースに合わせて
どちらでも好きな方に乗ってよいそう。
・8:30
Mangatepopo駐車場に到着し、
いよいよTongariro Crossingスタート!
まずは
右手にはMt. Ruapehu という山、
左手には火山らしいゴツゴツした岩山がそびえる
割りと緩やかな道を
川のせせらぎを聞きながら一時間ほど歩く。
Soda Springsという滝を通り過ぎたら、
ここから
心臓破りの坂に突入!
(この直前にトイレあり。この先しばらくトイレがないので、心配な方はここで用をたしておきましょう)
降りそそぐ強烈な日差しの下、ひたすら続く坂を上り続け、
既に全身汗だく。
でも、
坂を上りつつも時折後ろを振り返ってみると
地の果てまで見渡せそうな素敵な景色が広がってる。
その景色を見ては上り、見ては上りを繰り返し、
ようやく坂を登りきった!
ひとつ難所を乗り越えた記念に、
同じStray Busに乗ってやってきたみんなと記念に写真を一枚♪
この坂を登りきった先に現れたのは
South Crater と呼ばれる平坦な道。
上ってきた証に
先ほどまで遠くに見えていた
Mt. Ruapehuの頂上がすぐそばに見える。
山の高い場所に
こんな空間が広がっているなんて、不思議。
この辺りは目に入るところに雪も残り、
涼しくて、歩きやすい。
涼しさのお陰で体力が回復したら、
再びの上り坂。
そしてここからが、
思わず目を見開くような
雄大な景色の連続!!
写真だけでは
この迫力がなかなか伝えきれないのが無念。
まずは、
Tongariro Crossing上の最高地点1886mを過ぎた辺りで見えてくるRed Crater。
後ろに見えるのは
Mt.Ruapehuの頂。
奥に見えるのは巨大なBlue Lake、
そして、
美しいEmerald Lakes。
続く絶景に感動!!
でも、
ここがTongariro Crossing最大の難所。
超急傾斜で足場が悪く、端に柵もないので、
誤ってごつごつ岩の谷底に落ちたら大けが間違いなしの坂を下っていきます。
滑ってはヒヤリとしたり、何度も尻もちをついたりと
四苦八苦しながら歩いていると、
"柔らかな地面を探して、かかとを地面に埋め込むようにして一歩一歩進んで行けば滑らないよ"と
通りがかりの方がアドバイスをくれました。
確かにこの方法だとだいぶ滑りにくく、歩きやすい(それでも尚、滑りはします。。。)。
この難所を越えたあたりで
腰を地面におろしてランチ休憩。
迫力の景色をたくさん見たけれども、
まだまだここで全コースのようやく半分あたり。
再び現れた平らな道を進み、
少し上ると、
先ほど遠くに見えた美しく青い湖、Blue Lakeが目の前に。
とても一枚の写真には収めきれない
大きな湖。
Blue Lakeを通り過ぎたら
崖ギリギリの道を上り、
今度は緩やかな
永遠に続きそうなくねくね道を下ってく。
この辺りでは
ところどころで湯気がたっていたり
こんな黄色いお花が咲いていたり。
先ほど歩いてきた道とはまた一味違った雰囲気。
ひたすら道を下りてくると、
標高が低くなるにつれ周りに緑の植物も増えてきた。
そしてついに、
ゴール地点(Ketetahi駐車場)まであと45分との標識にも遭遇。
ここから一気に見覚えのある
ニュージーランドらしい植物が生い茂る森の中に突入。
すると今度は
"Lahar Hazard Zone"という危険エリアに突入。
、
正直、『Lahar』という英語の意味が理解できず(火山泥流、溶岩という意味らしい)
何がどう危険なのかわからぬまま歩き続け、
・15:35
Ketetahi駐車場に到着し、ゴール!!
私を含め、
Stray Busの乗客みんな、無事16:00のバスに間に合いました。
素敵な景色のお陰で
脳内でずっとアドレナリンが出ていたのでは!?
というくらい随時興奮気味だったので
気持ち的にはまだまだ歩けるものの、
身体は7時間歩き続けたことを物語るかのように、足がクタクタ。
戻って来たAdrift Tongariro近くのガソリンスタンドで
たくさん歩いた疲れを癒やす
冷たくて甘いデザート、アイスクリームを購入♪
・Cookie Crumble Mint
爽やかなミントアイスのの中にまろやかなバニラアイスが入り、
その周りをコーティングしたチョコには柔らかなクッキーパフ。
あっという間に食べ終えてしまった美味しい一品でした。
こんな風に山登りした後は、
アイスに他に
温泉に浸かって疲れを癒したいなぁ
と、温泉大国の日本出身者としては思ってしまうところ。
願いは時にあっさり叶うもので、
なんと、
今夜の宿に温泉ありました!
私たちが滞在したのは
Snowy Waters(住所:58 Ward Street, 4632 Raetihi)という宿。
温泉(日本と違って、水着着用)だけでなくフットバスもあるこの宿の各部屋には
コスプレ的なナース服たちもズラリ。
これ等の服は
もちろん着用可。
※バスのドライバーさん↑
実はこの宿、
かつてこの地にあった病院の従業員たちの住処だった建物を利用したもの。
その為、
こんなユニークなおもてなしグッズが備え付けられているそう。
たくさん歩いて、思う存分絶景を見て、
ゆっくり温泉にも浸かれて大満足の一日。
明日はいよいよ北島の最終目的地、Wellingtonへと向かいます。