メルボルン近郊にあるワイナリーの集まるエリア、
ヤラバレー。ヤラバレーは
メルボルンのシティから車で1時間程の場所にあるものの、
公共交通機関を利用して向かうには
アクセスがよろしくなく、
ヤラバレーのワイナリー巡りを楽しむ際は、
レンタカーを借りたり、日帰りツアーに参加するのが一般的。
ですが、
以前、西オーストラリアのパースに居た頃に
パースのシティから公共交通機関のみではアクセスが難しい
スワンバレーのワイナリーへ行った時のように
偶然にも前回スワンバレーに一緒に行ったマリちゃんと共に
公共交通機関のみで
メルボルンからヤラバレーのワイナリーに行ってきました。
(ペーパードライバーの為、レンタカーを運転する自信はなく、
ツアーはどうしても値が張ってしまうので…)
公共交通機関のみで向えば、
僅か8.2ドル(mykiカードの一日の上限金額)で
メルボルンのシティ⇔ヤラバレーのショートトリップが実現可能。
※【パースからスワンバレーのワイナリー】を訪れた際の詳細は↓をご覧ください
ヤラバレーのワイナリーは点在しているので、
複数のワイナリーを巡りたい場合はやはりレンタカーやツアーへの参加をお勧めしますが
今回私たちは
“ドメーヌ・シャンドン”というワイナリーのみを目的地として定めることに。
ドメーヌ・シャンドンは
女子会的な集まりに1本あると
思わずテンションの上がるドリンク、モエ・エ・シャンドンのモエ・エ・シャンドン社が
良質なスパークリングワインを製造するためにここオーストラリアに設立したワイナリー。
どんなところなのか、気になりませんか!?(特に私と同性、同世代の方!)
ドメーヌ・シャンドンを目指し、
私たちはこんなルートで【メルボルンのシティ→ヤラバレー】へ向かいました。
・メルボルンのシティ
↓(電車)
・Lilydale駅
↓(バス:685番)
↓(バス:684番)
・Maroondah Hwy/Boundary Road下車
↓(徒歩:約2㎞)
・ドメーヌ・シャンドン
こうして見てみると
言うほど難しくなく公共交通機関で簡単に行けそうですが、
バスの時間をしっかりと確認していかないと
ワイナリーの営業時間内に辿り着けないので要注意!!
Google Mapでルート検索してもなかなか検索結果に辿り着けない
このレアなルートは、
一区間ごとに検索したり、近くのランドマーク的な場所を目的地として入力して繰り返し検索し
ようやく発見。
尚、ネット上で調べる限り日曜日はちょうど良い684のバスが無く、
この方法では辿り着けなさそうです。
無事辿り着けるのか不安が残る為、
ちょっぴりドキドキしながら向かったヤラバレー。
まずは順調に
Lilydale駅に到着。
続いては
駅前のバス停から685のバスに乗り、
Healesvilleの685のバスを降りたバス停で、
そのまま684のバスに乗り継ぐのですが…
次の684のバスがやって来るのは約30分後。
バスの本数の少なさから
何もないところかと思っていたものの、
意外とお店もいろいろありそうなので、
すると、
さっそく良さげな雑貨屋さん、MORRIS et alに遭遇。
店内には
思わず買いたくなってしまう可愛い雑貨がいっぱい♪
ロットネスト島に居た私たちにはたまらない、
クオッカのこんな愛らしいプレートなんかも売ってました。
MORRIS et alの隣のお店、Kitchen & Butcherも
チーズやお肉、ジャム等をはじめとする美味しそうなものたちが
見ているだけでも楽しくなるくらい
お洒落に並んでいて
Healesvilleは
散策時間30分じゃ全然見足りない!!
と、思わざるをえない
なかなか気になるエリアでした。
後ろ髪ひかれながらも
やって来た684のバス(この時やって来たのは、一見路線バスに見えない、観光バスのような座席タイプのバス)に乗り、
途中、
目的地のドメーヌ・シャンドンの前をバスが通過しつつ、
その最寄りのバス停(Maroondah Hwy/Boundary Road)に無事到着。
最寄りのバス停と言っても、
ここからドメーヌ・シャンドンまで約2㎞。
さっそく
ドメーヌ・シャンドン…を目指して歩きはじめようとしたのですが、
バスを降りた場所にも
せっかくヤラバレーまで来たので、
急遽
このワイナリーにも立ち寄ってみることに。
降りたバス停のすぐそばがワイナリーの入口だったものの
ここからの道のりがなかなかなもので、
まずは羊や牛たちの姿が見える坂道を上り、
ペガサスの待ち受ける第二の入口を通り、
美味しいワインに姿を変えるのであろう
葡萄たちが実をつけているワイン畑を見ながら
坂を下って、上って…と、
15分くらい歩いたところにようやくワイナリーの事務所を発見!
こうして何の前情報もなくやって来た
HELEN & JOEY。
2010年に現オーナーさんが
ここにあったワイン畑を購入しワイナリーをはじめたそうで、
一番古いものでも2012年製造のワインだという
比較的新しいワイナリー。
HELEN&JOEYという名は
オーナー夫婦の名前にちなんで名付けられたらしく、
そのオーナーが午年生まれの為、
それにあやかってペガサスモチーフが随所に用いられているそう。
このワイナリーでは
無料のワインテイスティングも行っているとのことで、
先ほど歩いてきた
広大なワイン畑を見渡せるステキなテラスで
白→ロゼ→赤→デザートワイン…と、
お昼前からワインに舌鼓♪
気持ちいい程に晴れた青空の下、
青々としたワイン畑を眺めながら美味しいワインを味わい、
すっごく贅沢な気分。
テイスティングしたワインは
もちろん購入も可能。
ワイン以外にも
キャンドルやジャム等も売られていました。
ワインの説明をしてくれたスタッフの方に
"バス+歩いてここまでやって来た"という話をすると、とっても驚かれたので、
やはりヤラバレーは
車やバスツアーで訪れるのが一般的なよう
(入口からこの建物までのあの距離も、歩行者は想定していないが故;)。
この後は
ドメーヌ・シャンドンに歩いて行く予定という話をしていると、
なんと!
"ここから歩いて行くには遠いから…"と、
ちょうど休憩に出るタイミングの別のスタッフさんが
車でドメーヌ・シャンドンまで私たちを送ってくれました!
親切なHELEN &JOEYのスタッフさんのお陰で
すんなりと辿り着けた
ツアーで訪れている方々は
ガイドさんと共にワイナリー内を見学している中、
完全に個人で来ている私たちは、
セルフガイドツアー(見学ルートに沿って自分たちで自由に見学)で散策。
各所にある説明を見ながら、
自分たちのペースでのんびり見学。
巨大なタンク内で一次発酵、
セラーの中で二次発酵が行われ作られるという
ドメーヌ・シャンドンのスパークリングワイン。
ここドメーヌ・シャンドンでも
ワインのテイスティングが可能。
ドメーヌ・シャンドンのテイスティングは有料(10ドル)で、
ワイナリーのショップ内でボトルワインを購入した場合は5ドルキャッシュバックされるそう。
これまたフレンドリーで親切なスタッフの方々の説明を聞いて、
リスト内から好みのものを選び、
テイスティング。
シュワっとキリっとした味わいの
美味しいスパークリングワインたち。
HELEN & JOYEでも結構な量を飲み、
ここでもだいぶ飲み、
すっかり上機嫌。
スタッフの方が作ってくれたトリックのオモチャで遊んだりしつつ
※この丸の中から向こう側を覗くと、不思議な見え方がするそうなのですが
結局よくわからずじまい笑。
閉店ギリギリまで
ワインを味わってました。
そろそろ
メルボルンのシティに帰る時間。
夕方は
先ほど利用したバス停から、
Lilydale駅に乗り換え不要で辿り着ける直通のバスがあるものの、
そのバスを逃すと、
次のバスが来るのは2時間後。
乗り過ごせないので、
急ぎ足でバス停へ。
ドメーヌ・シャンドンからバス停までの道は、
基本的に歩行者はいないと思われているようで、
車がものすごい勢いで飛ばしてきたり、
歩道を歩いているにもかかわらず、後ろから来る車にクラクションを鳴らされるので、
歩く際は、
くれぐれも車道を走る車にご注意を。
バスの出発予定時刻を2分程過ぎた頃、
ようやくバス停に到着。
ドメーヌ・シャンドンから徒歩30分程かかりました。
幸い、歩いている途中に
私達の横をバスは通り過ぎていないので
バスも遅れているもよう。
そのままバスを待っていると、
目の前に1台の車が停まった。
車の中に乗っていたのは、
ちょうど帰宅途中だという
さっきお話していたドメーヌ・シャンドンのスタッフさん。
なんと!
通り道だというLilydaleの駅まで車で私たちを送ってくれるとの事。
ヤラバレーのワインの話はもちろんのこと、
かつて南米にも住んでいたという彼の話を聞きつつ
Lilydale駅まで戻ってきました。
※車が走り出して程なくして、
私達の乗る車の後ろに乗る予定だったバスも姿を現してたので、
復路もバスでちゃんとLilydale駅まで戻れます
ヤラバレーのワイナリーの方々は
なんて親切なんだろう。
Lilydaleの駅から
メルボルンのシティへ向かう電車の車内では、
陽気な若者たちに出会ったり、
行きのHealesvilleも含め、
ワイナリーの前後もちゃっかり楽しめたヤラバレーへのショートトリップ。
もちろん、
レンタカーやツアーに参加した方が効率的にヤラバレーを巡れますが、
公共交通機関のみの利用でも、
こんな風にヤラバレーのワイナリー巡りを楽しむことができました。