"いつか
スリランカを訪れてみたい"
そう思うようになったキッカケが、
今、目の前にそびえるシーギリヤ。
10年以上前に
たまたま観ていたテレビ番組内で知った
巨大な岩山の上に築かれた空中都市、
シーギリヤの存在。
(番組自体は、観光客が蜂に刺されて大惨事だったという、どちらかというと負のイメージの内容だったハズ;)
※本家、ペルーのマチュピチュへ
線路の上を歩き、スタンド・バイ・ミー風に行った時の記事はこちら↓
その存在を知った日から、
シーギリヤは私にとって絶対にいつか訪れてみたいと思う場所のひとつになった。
スリランカに
この空中都市を築いたのは、カーシャパ王。
5世紀後半にアヌラー・ダブラを統治したダートゥセーナ王を父にもつカーシャパは、
腹違いの弟のモッガラーナに王位継承権を奪われることを恐れ、
父であるダートゥセーナ王を監禁し、王位を剥奪した後、暗殺。
その後、
弟による報復を恐れてなのか、
カーシャパは緑に囲まれた中にひっそりとたたずむ
シーギリヤの岩山の上に宮殿を築いて身を置いた。
カーシャパが王座について11年後、
インドに亡命していたモッガラーナがカーシャパに戦いを挑み、
敗れたカーシャパは命を絶った。
戦いに勝利したモッガラーナが、
再び首都をアヌラー・ダブラに戻してから
1400年もの月日が流れた19世紀後半、
長年森の中の岩山に埋もれていたこの天空都市が発見されたそう。
そんな歴史を持つシーギリヤへの入場チケットは、
30USドル、または 4,260ルピー。
シーギリヤの岩山の上にある
遺跡へと続く道は整備されているものの、
暑い中、山を登るので、
今後訪れる予定のある方は
歩きやすい靴&こまめな水分補給を忘れずに。
そして、
この場所を知ったキッカケでもある、蜂にも注意。
※蜂のブ~ンという音が聞こえて来たら、くれぐれも近づかないように。
チケット売り場から
かつて宮殿が築かれた岩山へと真っすぐ続く道を進んでいくと、
その道すがらにも、数々の遺跡に遭遇。
、
岩山の麓までやって来たら、
頂上にある都市遺跡を目指して、階段を昇っていく。
階段の途中で
休憩中の警備員の方々とお話したり、
日陰でリラックスする猿に出会ったりしつつ
"お酒持ち込み禁止"も納得な高さの
岩山の頂上付近までやって来ると、
こんな見所も。
・シーギリヤレディ(美女のフレスコ画)
螺旋階段を昇った先の洞窟の中に描かれた
美女たちの壁画(あいにく撮影禁止;)。
カーシャパが殺害した父の霊を鎮めるために
描かせたといわれている美女たち。
現在はそこまでの数の美女の姿は残っていませんが(18人程)、
かつてシーギリヤには、500人もの美女が岩壁に描かれていたそう。
・ミラーウォール
シーギリヤレディの下に位置する回廊。
レンガを芯に漆喰が塗られ、その上に石灰、蜂蜜、卵の白身を混ぜたものを塗り、鏡のように光沢のある壁だったので、
ミラーウォール(鏡の壁)と呼ばれるそう。
「鏡」とまで言えるかは疑問なところですが…
日陰になっていて涼しく、歩きやすい道でした。
・ライオンの入口
周りにいる人の大きさと比べてみると
その巨大さがわかる、ライオンの足の形をした岩。
不思議とこの足を機に、
岩山全体がライオンの形に見えてくる!
このライオンの足こそが、宮殿への入口。
ライオンの足の先に続く
岩肌に作られた急な階段を昇って行くと、
姿を現したのは、
1500年以上も前に築かれた、都市の名残。
山の上に突如現れるその姿は、
まさにマチュピチュ。
宮殿の跡も残る、
1,236mの高さを誇る岩山の頂上から見える景色は、
チケット売り場から岩山へと続く真っすぐな道と、
空を映す穏やかな湖、
見渡す限りの緑の木々。
周りに多くの寺院が建ち並ぶアヌラー・ダブラと違い、
森の中にある
こんな岩山の上にひっそりと築かれた宮殿。
"この地に王宮を築いた王は、
いつ攻めこまれるかもわからない状況に怯えながら
この岩の上で暮らしていたのかな??"
ペルーで訪れたマチュピチュだけではなく、
この空中都市遺跡、シーギリヤ。
そんなことを考えながら、
暫しの間、岩山の上の遺跡を散策した後、
出口の方向へと階段を降りていくと、
姿を現したのは、巨大なコブラ岩。
コブラ岩や出口付近には、お土産さんもあります。
そして、
お土産屋さんだけでなく、アイス屋さんも発見!!
・Traffic Lights(50ルピー)
Traffic Lights(信号機)という名前の通り、赤・黄・緑の3色アイス。
一段目の赤と二段目の中身はオレンジアイスでありながら、
三段目の緑は中身も緑という、
ダンブッラへの帰り道は、
シーギリヤの出口で出会ったスペイン人とトゥクトゥクをシェア。
この時の価格、
シーギリヤ→ダンブッラへ600ルピー(一人当たり300ルピー)。
往路のボッタくり被害を再び悔やみつつ、
歴史のストーリーを1500年の時を経ても尚、
現代に伝える空中都市、シーギリヤを訪れることが出来た余韻に浸りながら、
再びダンブッラの街へと戻っていきました。