沈む夕日を窓の外に臨みながら走る
ブラショフ→ブカレスト行きの普通列車は、
予定通り
18:24にブカレスト北駅に到着。
次の目的地は、
お隣の国、モルドバの首都、キシナウ。
先日ブルショフ行きのチケットを購入した場所の、
少し手前の左側に
国際列車のチケット売場があります。
ブカレスト北駅発のキシナウ行きの列車は
19:15発の一日一本のみ。
チケットは132.72レウでチケットでした。
※チケットは二枚渡され、乗車券(2週間有効:105.48レウ) +座席の予約(27.24レウ)
乗り過ごすと厄介なので早めに出発ホームに行き、
乗務員さん(だとは思われるけれど、
私服※他の方々は制服を着てる;)に言われるがまま、
教えられた車両に乗車。
なんだか雰囲気のある車内。
そんな中、
チケットに記された座席番号にたどり着いてみると…
!!!
寝台列車!?
思いっきり座席(座ったままの姿勢の席)で行くつもりで
全く頭になかったけれど、
そういえばチケット買う際に
「セカンドクラス」としか言わず、
席の種類まで言わなかったなぁ。。。
ひょっとして自由席とか、
予約料不要のチケットとか
もっと安いチケットが他にあったのかも(不確定情報です;)
…と、弱冠後悔したものの、
せっかくなので、
何気にこの旅で初の寝台列車を楽しむことに。
座席でベッドにはならないタイプの車両でした。
寝台列車なんて、
数年前に友人とインドを旅行した時ぶり。
その時は、
近くの席のインド人一家と仲良くなって、
そのままその方達のおうちでお世話になったなぁ。
なんて、
思い出を振り替えっていると
いつの間にやら走り出した列車。
列車はガラガラで、
4人用の部屋を独り占め。
扉も閉まるようになっているのですが…
試しに閉めてみたら、
扉が開かない。。。
私は高確率で扉や鍵が開けられなくなるタイプの人間の為、
この旅の途中でも、
3ヵ国に一回以上のペースでトイレやら部屋やらの扉が開かずに
ヒヤリとする経験をしてますが…
"まだ列車は走り出したばかりなのに、
これから朝まで閉じ込められたまま!?"
そんな恐怖を覚えながら、
しばらくガチャガチャして、
ようやく開いた!!
すると、
その一部始終を通路にいたオジサンが見ていたらしく、
そのオジサンが、
丁寧にドアの開け方を説明してくれました。
(コツさえつかめば簡単です)
リネン一式も完備された横長の座席は、
もちろんベッド型に変形可能。
↓
↓
180°横になってグッスリ眠れます。
車両には、
便座が木で出来ているトイレも完備。
あいにく夜の為、
窓の外の景色はほぼ真っ暗なままですが、
快適な列車の旅。
そして早朝4:20、
乗り込んできた係員さんに口頭で
・Q.税申告の有無➡A.無し
・Q.ドラッグの所持の有無➡A.もちろん無し
等の質問を寝ぼけ眼の状態で受けて、
パスポートを預ける。
しばらくして
一旦パスポートを返してくれます。
そして5:20頃、
またまた係員さんから
・Q.滞在予定日数➡A.2日間
・Q.滞在先の予約の確認➡A.昨夜のうちにネットで予約した予約確認書(携帯電話のスクリーン上で)を提示
といった質問をされ、
ようやくパスポートにスタンプを捺してもらえました。
(最初の係員さんと、次の係員さんがやって来る間の時間は
熟睡していたので、列車が動いたかどうかは不明;)
こうして、
37ヶ国目、モルドバに入国。
正直、数日前まで
モルドバ!? モルディブ!?っていう程、
国の名前さえもまともに知らなかった国、モルドバ。
モルドバは、
かつてのソビエト連邦の一部であった国。
10年くらい前に流行った「恋のマイアヒ」(のまのまイェイ♪ マイアヒー!マイアフー!マイアホー!っていう歌)を歌う
O-ZONEの出身国というのが、
一番日本人にはピンとくる説明かもしれません。
気づけば、
空も明るくなり
9:15、キシナウ駅に到着。
駅のホームには、
機関車トーマスを思い起こさせるような
カラフルな青い汽車が展示されていたり、
駅のそばでは
フリーマーケット的なものが催されていたり。
…洗濯物を干してるわけでは、ないですよね!?
東欧の旅もいよいよラストスパート!
モルドバは、いったいどんな国なんだろう。