アドリア海、オフリド湖…
東欧の水辺は本当に美しい。
中世には、
スラブ系のキリスト教の中心地として栄えた
その湖の名を冠した街、オフリド。
美しいオフリド湖と、
今尚街に残る
かつての繁栄を物語る教会たちは、
「オフリド地域の自然・文化遺産」として、
世界遺産にも登録されているほど。
白鳥も遊びに来る
オフリド湖の湖畔は、
天気のよい日に、
ボーッと湖を眺めたり、
お散歩するのにぴったり。
※オフリドの街については、
《旅いさら》にも書かせていただきました。
オフリド湖上に築かれた
この道を進んで行くと、

その全景を見渡させる、家々が建ち並んだ丘。

この丘が、
オフリドの旧市街。
旧市街に建ち並ぶのは、
この地域の伝統的な造りの家々。

そんな家屋を模した可愛らしい街灯も設置されている
旧市街の見どころを、
オフリド湖を眺めつつ、散策。
旧市街の中を歩きはじめて、
まず目に留まった場所が、コチラ。
・聖ソフィア大聖堂。
丘の麓にそびえる11世紀に建てられた教会。
庭も公園のようにきちんと整備されていました。
ここから少し丘を上がったところにある
屋外ステージのようなもの。
この場所は、
大聖堂を眺めるイチオシポイント。
旧市街を背にした聖ソフィア大聖堂の姿を
見下ろす事が出来ます。
旧市街の中を
西へと進んでいくと、
まるで物語の挿し絵に出てきそうな
レンガ屋根のおうちと湖のある風景が広がり、
気づけば、
黒いワンちゃん&モップのようにモサモサの白いワンちゃんが
私を追い抜いたり、私に追い抜かれたりと、
ずっとついてくる。
そんな二匹と一緒にたどり着いたのが…
・聖ヨハネ・カネヨ教会旧市街の西に位置する岬に建つ、小さな教会。

↓の写真ではあいにくの逆光ですが、

青色に輝くオフリド湖を背に佇む
この教会の姿は、
そのまま額縁に入れて飾りたい程、
絵になる美しさ。

この教会の敷地内から眺める
オフリド湖の姿も、溜息もの。
教会から
更に上へと続くか坂を上り、
森の中を通り抜けた先にあるのは、
・初期キリスト教教会&聖パンテレモン教会

教会というより、
教会跡という表現の方が正しいと思われる
初期キリスト教教会と、

同じ敷地内に、
横から見るとなかなか複雑な造りをしている聖パンテレモン教会。
ここから更に坂道を上り、
ようやくたどり着いたのが、
丘の頂上付近にある、
・サミュエル要塞
10世紀末頃にブルガリア帝国の皇帝によって建てられたという要塞。
この日(月曜)はあいにくお休みでしたが、
要塞の中に入れるそうです(有料)。
中には入れなかったものの、
要塞の周辺からは
旧市街の街並みを見下ろせます。

まだまだ一緒に歩いてくれる2匹。
今度は丘を別の道から下ってく。
家々が並ぶ中、
突如現れたのは…
・古代劇場
ローマ時代のものと思われる
円形の劇場。
劇場のすぐ上の民家に紛れて
こんな小さな教会も。
ミニサイズの教会の中には、
びっしりとキリストなどのイコンが祀られていました。
再び少し坂を登ると、
またまた要塞の一部らしきものに遭遇。
※この辺からもオフリドの街が見渡せます
最後に向かったのが、
・聖クリメント教会&イコン博物館
あいにく閉まっていたこちら。
オフリドで布教を行った
聖クリメントの遺骸が納められていることより、その名で呼ばれる聖クリメント教会。
隣接するイコン博物館には、
11世紀~19世紀頃にかけてのイコンが所蔵されているそうです。
こうして、
教会などをみつつ歩きまわった旧市街。
※今回、教会は外観のみ見学。
各教会内部へ入場する場合、入場料がかかります。
旧市街ではありませんが、
滞在していた宿(Villa Ohrid Anastasia)の目の前にある正教会の教会、
聖ジョージ教会も、とっても素敵でした(入場無料)。


ここを訪れた際、
窓から太陽の光がキリストの描かれたイコンを
照らすかのように射しており、

とっても神秘的な雰囲気。
旧市街散策を終えた後は、
オフリドのメイン通りに面するレストランで、
GULASという、
水分多めのビーフシチューとハヤシライスのような煮込み料理で、
早めの晩ごはん。

※ハンガリー近辺でよく見かけたグラーシュの一種!?
量はやや少なめだったものの、
美味しい♪
いつの間にやら日も暮れて
真っ暗になったオフリドの街。

ちなみに、
ここオフリドにも、
首都スコピエ同様に巨大な像がいくつも立っています。
最後にもう一度、
湖の周り歩いて明かりの灯った旧市街を眺め、

今夜はこれからバスに乗り、
ヨーグルトでも有名な国、ブルガリアに向かいます!