マケドニアとアルバニアにまたがる湖、
オフリド湖。
何百万年も前に誕生したと言われ、
ヨーロッパの中でも長い歴史を持つ湖。
今日は、
そんなオフリド湖の南に約30kmの場所に位置する
スヴェティ・ナウムへお出かけ。
11:20発の
スヴェティ・ナウム行きのバスに乗り、出発(110ディナール)。
走り出して暫くすると、
右手側には美しいオフリド湖の姿が。
12:00頃、
バスはスヴェティ・ナウムに到着。
あまり本数の無いバス。
バスを降りる際に、
運転手さんが帰りのバスの時間を
教えてくれました(この日は、午後に3本程)。
目の前に現れたゲートをくぐり、
後ろを振り返ると、
そびえるのは、
雪を被った美しい山。
あまり情報もないままやって来た
スヴェティ・ナウム。
キレイに整備され、
お土産屋さんも軒を連ねており、
思ったよりも観光地らしい。
すぐ右手側に広がるのは、
バスの中からもその姿が見えたオフリド湖。
オフリド湖の見逃せないポイントは、
水の透明度。
”水の色が美しいだけで、
人間ってこんなに感動するんだ”と、
驚く程の美しさ。
光の加減によってなのか、
オフリド湖側は美しい水色に、
そのオフリド湖に流れ込む川や
道を挟んだ反対側にある泉は、
透き通る水の底に生える水草で、緑色に見えます。
湖とはいえ、
ここスヴェティ・ナウム側の湖畔は、
こんな風にリゾートチックなビーチになっており、
オフシーズンの今でこそ
そこまで混み合ってはいないものの、
夏場は相当賑わいをみせそう。
(湖のそばには、リゾートホテルも建っています)
そんな美しい水たちに感動しつつ、
道に沿って歩いていくと
小さな教会(聖ぺトカ教会)を発見。
入り口の天井、
そして教会内にも
青地に美しいフレスコ画が描かれ、
イコンも並んでいます。
小さいながらも綺麗な教会を後にし、
そのまま道を進んでいくと、
この先に教会らしきものがあることを
示していると思われる看板を発見。
ひとまず、
その看板に描かれた矢印の方向に
畦道を進んで行くと、
なんとも長閑な雰囲気。
しばらく進んで行くと、
畑らしきものの前に佇む、小さな小屋にたどり着いた。
まさか、
これが教会!?
想像を遥かに超えた規模の小ささに、
弱冠拍子抜け。
中に足を踏み入れてみると…
真ん中に穴。
近づいて穴の中を覗いてみると、
泉のよう。
なんだか不思議な教会。
そう思いながら
教会の裏側にまわってみると、
てっきり近くの川から
教会の中の泉へと水を引いているのかと思いきや、
教会の中から
水が流れ出てきてる!
ひょっとして、
この教会が建つ場所が水源なのかな??
そんな不思議な教会付近の水も、
感動モノの美しさ。
そんな美しい水をボーっと眺めていると、
気付けば、次のバスまであと20分。
そのバスを逃すと、
次のバスが来るのは2時間後。
出来れば20分後のバスに乗りたいので、
こんな看板も立つ道を急ぎ足で進む。
すると、
何やら香ばしい匂いが漂ってきた。
その香ばしい匂いに
空腹スイッチがオンになり、
更に足早に道を進んで行くと、
道端でバーベキューをしている
オジサン三人組に遭遇。
香ばしい匂いの正体は、コレだ!!
”Hi!”と、
あいさつだけして
その横を通り過ぎようとしたところ、
”チキン、チキン!”
と、手招きするオジサン。
これはひょっとして、
ちょっと味見させてもらえるのかな!?
バスの時間を考えると、
ここで立ち止まれないけれど…
美味しそうな匂いと、
オジサン達の笑顔に惹かれ、そちらへと自然に足が向く。
昔ながらの友達三人組で
バーベキューをしているところだというオジサン達。
いつの間にやら
ドバドバっと赤ワインを注いだカップを渡され、
そのまま、
バーベキューに参加 笑。
”Eat !Eat !(食べて!食べて!)”
と、
次から次へと
ナイフでワイルドにカットした
チキンや豚の固まりを渡してくれる。
箸休めとして
チリのピクルスや生玉ねぎ等をつまんでは、
お肉とワインを
たらふくいただいちゃいました。
彼らがバーベキューをしていたのは、
これまた透き通るような美しい色の水辺。
美しい自然の中での
バーベキューの美味しさは、格別!!
バーベキュー終えると、
なんと、
彼らの車でオフリドまで送ってくれるという。
ただの通りすがりの外国人に
そこまでしてくれるなんて。
コソボやアルバニアでも感じたけれど、
この周辺国の方々の
ホスピタリティー精神の高さは、頭が下がります。
オフリドの街まで戻るドライブ中、
ちょこちょこ見所にも立ち寄ってくれました。
最初に立ち寄ったのは、
サン・アタナシア教会(オジサン情報)。
バーベキューをしてた場所の道沿いにある教会。
内部は撮影禁止でしたが、
立派なフレスコ画の描かれていました。
裏手には、
信者の方の為の宿舎もあります。
…と、教会を見学していると、
突然教会の方と、オジサンの一人が口喧嘩を開始。
ついさっきまで、にこやかに話してた二人。
一体何があったのだろう。。。(原因は謎のまま)
そんな教会を楽しんだ後は、
湖に沈む美しい夕陽を眺めたりしつつ、
オフリド湖畔をドライブ。
Musium Gulf of Bone(骨博物館!?)の付近を
散策した後、
※後から調べてみたところ、
「水上博物館」という、
かつてオフリド湖上に存在していた集落等に関する博物館らしいです
オジサンの息子さんのおうちにも、
お邪魔することに。
こんな可愛い猫のいるお庭で、
ターキッシュコーヒーを
頂いたり。
息子さんのおうちは、
小さな牧場になっているらしく、
お庭には豚や牛など、
動物たちも暮らしていました。
息子さんのおうちの後は、
素敵なお庭のレストランの
庭をブラブラして、
宿の近くまで、
送ってきてもらいました。
旅をしていると、
たくさんの人の優しさに感謝せずにはいられない。
感動するほど
美しい水の流れ込むオフリド湖の魅力を
更に味わえる、
(優しいオジサマ方と一緒に
バーベキュー出来るかも!?な)スヴェティ・ナウム。
オフリドの街から
ちょっと足をのばしてみるのにオススメの場所です。