江戸とトルコがミックスした街、ボスニア・ヘルツェゴビナの首都、サラエボ
日本から遠く離れた場所で
侍が闊歩するような
時代劇のセットの中にいる気分を
味わえるなんて…。
ここ
ボスニア・ヘルツェゴビナの首都、
サラエボの旧市街は
モスタルにも増して、
まるで
江戸時代の日本の街並み!!
サラエボの街の
バスターミナルから
モスクがあったり、
モニュメントが
建ち並ぶ公園や、
大きなショッピングセンターが
建ち並ぶ一角がある道を進み、
最初の写真の
江戸の街のような旧市街の中心、
バシュチャルシア広場にも程近い
今夜の宿、
アコモデーション マガザに到着。
(1部屋11ユーロ/泊。これを二人でシェア。
住所:Tahcica sokak7.71 000 Sarajevo. 一階はシーシャ(水タバコ)カフェでした)
宿に荷物を置いて、
さっそく
江戸…
サラエボの街を散策。
ここ旧市街は
オスマン朝時代の影響も色濃く残っており、
オスマン帝国、
すなわち
トルコらしさも満点。
トルコ名物の
ケバブや、トルコ風チャイ(紅茶)も
街中でよく見かけ、
サラエボは、
まるで江戸時代の街並みと
トルコの雰囲気がミックスされたような
日本人にとっては
なんとも興味深い街。
そんな街並みの旧市街を抜けると
やはりここはヨーロッパ。
西洋風の建物や
カトリック系の大聖堂が
建ち並ぶ。
そんなサラエボの街を流れる
ミリャツカ川に架かるのは、
ラテン橋。
カラフルにライトアップされた
市民が往き来する
一見、ごく普通の橋。
実はこの橋、
あの
第一次世界大戦勃発の引き金となった事件が
起きた場所。
『サラエボ』という名を聞いて
連想する方も多いと思われる
サラエボ事件。
1914年に
オーストリア=ハンガリー帝国の皇太子夫妻が
暗殺されたのは、
他でもない
この場所。
ラテン橋はかつて、
サラエボ事件の実行犯の名にちなみ
プリンツィプ橋とも呼ばれていたそう。
世界の歴史を動かしたとも言える
事件現場に
実際に足で立ってみた後は、
街中で売られている
石榴の生搾りジュースで喉を潤したり、
焼き栗をつまんだりしつつ
スーパーに立ち寄り
アイスを購入。
・Kesten Pire CLASSIC (2マルク≒140円)
焼き栗に引き続き、
これまた栗のアイス。
アイスの上に、
絞った生クリームとサクッとしたチョコチップがかかっていました。
栗のリキュールのような味(実際にアルコールは入ってないとは思いますが…)のアイスで、
コース料理のデザートに
出てきても良さそうなアイスでした。
そんな
アイスを食べた翌朝、
イマイチな天気の中
再び街へ繰り出し、
旧市街のお店や
モスクに立ち寄りつつ、ブラブラ。
途中で見つけた
市場を覗いていると、
ミカンをお店の方のご好意で
いただきました♪
クロアチアもそうでしたが、
この辺は
柑橘系の果物が美味しい。
ミカンを手にし、
この市場の近くの階段を昇った先にある、
1984年に開催された
サラエボオリンピックの博物館を
目指して行くも…
博物館、
閉まってる。。。
(地図を頼りに来ましたが、
そもそも、この建物であっているのかも
怪しい…)
気を取り直し、
同じオリンピック関連
とのことで、
サラエボオリンピック会場跡地を
目指して歩く。
衣服や野菜の売られる
市場の先にあるのが、
かつてのサラエボオリンピックの
補助グラウンド。
現在は、
見渡す限りたくさんの墓石が並ぶ
ゼトラ公園墓地。
目の前に現れたのは、
おびただしい数のキリスト教徒のお墓。
墓地沿いの道をしばらく進むと
今度は
見渡す限りのイスラム教徒のお墓。
この墓地に眠るのは
ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争で
犠牲になった人々。
紛争中、
亡くなった人々を埋葬する場所がなく、
皮肉にも、
平和の祭典とも呼ばれる
オリンピックの為の施設が、
埋葬場所になったそう。
しばらく続く墓地の先には、
本来のオリンピックの跡地らしい、
スポーツ施設も並んでいました。
20年も前に起きた出来事。
わずか20年前に起こった出来事。
きれいに整備された墓地は
今となっては
紛争が起きていたなんて信じられないほど
平和な雰囲気のサラエボの街に
すっかり溶け込んでいる。
けれども、
なんとも言えない重い空気が漂うこの場所。
そんな墓地の周辺には
桜の木が立ち並んでいます。
まだ見頃の時期は先ですが、
この桜の木は
”三民族の共同墓地であるこの場所で
民族という壁を越えて
共に花を愛でる日が来ること”を祈り
日本のNGO団体が植えたもの。
サラエボは
第一次世界大戦、
そして紛争の足跡を辿ることのできる街。
そんな街では、
民族、そして国を越えた
平和を願わずにはいられない。
そんなことを想いながら
再び来た道を戻り、
旧市街の中のお店でランチ。
お店のイチオシの三品が味わえるという
メニューを注文。
出てきたのは、
茄子やミニ玉ねぎの肉詰めの煮込み料理に
サワークリームが載ったもの。
柔らかく煮込まれたそれらは
スープの味が染み込み、
美味しい!
付け合わせのパンもモチモチ♪
そんなボスニア・ヘルツェゴビナ料理で
お腹を満たした後には、
ちょっと食休みして、
引き続き
サラエボの街を散策します。
※ちなみに、
旧市街から少し離れたところでは、
”日本にもこんな家ある!”
と、思わず写真を撮ってしまった
庭に松の木の生えた、
瓦屋根のおうちもありました。
やっぱりサラエボは、
日本人にとって興味をそそられる街です。
by ice_oga | 2016-01-26 14:12 | 未分類 | Comments(0) |