クロアチアの南に位置する街、
ドブロブニク。
ここを訪れた人々の定番といえば、コレ。
"魔女の宅急便ごっこ"。
この街は、
ジブリ映画の「魔女の宅急便」の舞台のモデルになったと
言われる場所のひとつ。
※実際のところ
スウェーデンにある街がモデルという説が有力だとか??
アドリア海に浮かぶ、
城塞に囲まれたオレンジ色の屋根の街をバックに
映画の主人公のキキさながらに
ホウキやデッキブラシにまたがり、
空飛ぶ魔女風に写真撮影♪
そんな定番写真を撮りたくて、
向かった先は
スルジ山。 標高412mのこの山は
ドブロブニク旧市街の全体像を見渡せる絶景ポイント。
旧市街を取り囲む城塞の外に出て、
途中に見晴らしのよいベンチもある
住宅街の中の坂道を登り、
車道を横断し、
見つけた看板に従って
スルジ山の登山道へ。
ところどころに
十字架も立つこの登山道。
緩やかな坂道が
蛇のようにくねくねして頂上まで通じており、
日光のいろは坂の如く、
坂道のカーブごとに聖書の一場面を描いた石碑が立っていました。
上へ上へと坂道を上って行くにつれ
足下に見えてくるのは、
青さが眩しいアドリア海。
そして、
城壁に囲まれたオレンジ屋根の家々が建ち並ぶ
ドブロブニクの旧市街。
尚、魔女の宅急便ごっこをするなら
頂上よりも登山道の中腹がベスト!
(頂上だと、旧市街が遠すぎてしまいます。。。)
===空飛ぶ魔女風の写真の撮り方===
1.近くに落ちているホウキの柄程度の長さ&太さの枝を探す
(探してみると、
ちょうどいいサイズの枝が狙ったかのように落ちてます笑)
2.カメラのシャッターを連写モードに設定
3.見つけた枝に跨がって、思いっきりジャンプ!
その瞬間を連写モードの状態でシャッターを切って撮影。
すると、
ジャンプして宙に浮いてる瞬間
=飛んでいるように見える1枚が
カメラの中におさめられているハズ!
※より気合を入れたい方は、
黒のワンピースを着て、
ホウキやデッキブラシを持参してチャレンジしてみてもよいかと…
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魔女の宅急便ごっこをしたり、
足元に広がる景色を楽しんだりしながら
ちなみに、
スルジ山の山頂へは
ロープウェイもあるのですが…
この日(オフシーズン中だから?)は運休でした。
スルジ山の頂上にあったのは、
クロアチアの独立紛争時の要塞を利用した博物館。
今でこそ、
”平和”という言葉が
これでもかという程に似合う国、クロアチア。
つい20年程前(1991~1995年)は
紛争が起こっていた国。
紛争の際にはドブロブニクの街も
ユーゴスラビア連邦軍による攻撃で
大いに破壊されてしまったそう。
今ではすっかりそんな気配を
感じさせない程に復旧したドブロブニクの街。
スルジ山を下り、
今度はそんなドブロブニクの
城塞に囲まれた旧市街の中を散策。
階段の多い旧市街。
その階段さえも「絵になる」、
歩いているだけでも
テンションが上がってしまう、素敵な街並。
この旧市街に位置する
フランシスコ修道院の中にあるのが、
世界で3番目に古い薬局といわれる
1391年創業のマラ・ブラチャ薬局。
白が基調の店内は
薬品瓶が棚に並び、レトロな雰囲気満点。
※あいにく店内は撮影禁止
売られている品々は、
普通の薬局でも見かけるようなものたちが主でしたが、
お土産にもピッタリな
美容系のクリームも。
お土産といえば、
ドブロブニク滞在中に何度も訪れてしまったのが
MEDUSAというお店。
クロアチア土産の定番のラベンダーグッズや、
女性におススメのローズウォーターやハンドクリーム、
包みも可愛い
キャンディサイズの小さな石鹸、
カラフルな器や、
意外にもクロアチアが発祥地だという
ネクタイ等…
思わず欲しくなるお土産ものが多く、
毎度、長居してしまいました。
お土産探しも楽しい街中を散策していて
たどり着いたのが
St.Ignatius of Loyola教会。
まるで舞台の一部のような
森の中にいるマリア像もある
ピンクの大理石の柱が印象的な
祭壇のある立派な教会でした。
ちなみに、
旧市街の中では
たくさんの猫たちに遭遇。
黒猫を見つけると、
”リアル ジジ!!”
(「魔女の宅急便」の主人公が飼っている黒猫の名前がジジ)
…と、
思わずテンションが上がってしまいます笑。
リアル ジジ探しもしつつ
歩いていると、
城壁の間から射し込むオレンジの光を発見!
近くの扉から
城壁の外側に出てみると、
予感的中!!
水平線の向こうに沈みゆく
オレンジ色の太陽。
タイミングよく拝むことが出来た
美しいアドリア海の夕焼け、
そして
暮れなずむ街並みも素敵なドブロブニク。
上から見ても、
中を歩いて見てみても、
“魔女の宅急便”にこだわらずとも、
まるごと映画の舞台のような魅力的な場所でした。