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身をもって考えさせられた、旅中の安全管理の重要性(Queso Helado)

アレキパの街について誤解の無いように前置きしますが、
この日に起こったことは、あくまで私がたまたまその瞬間、その場に居合わせただけです。

世界中どこでも、ひょっとしたら日本でも起こりえること。


何年もこの街に住んでる方もこんなことは初めてと言っていたし、
私自身もその瞬間以外に危険を感じたことはありませんでした(もちろん、他の街と同等の注意は必要)。



今日も一時間のみスペイン語の授業を受ける為、自転車でセントロへ。


道の途中、気になるものを発見!

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Queso Helado(チーズアイス)!!
なんだか、美味しそうなので早速食べてみることに。(2ソル≒80円)。

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黄色味かかった、ややシャーベットに近いながらも滑らかなアイスに
シナモンをたっぷり振りかける。

レアチーズケーキに近いほんのりレモンに似た酸味もあり、
おしゃれなレストランのデザートにでてきそうな味


おばちゃんに、”どんなチーズのアイス!?”と聞くと、


”チーズは名前だけ。
グローリア(乳製品のメーカー名)とかの牛乳だよ”


と、まさかの回答でした。



再び自転車にまたがり、
授業開始までまだ暫し時間があるのでヤナワラ広場へ立ち寄り。

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この白いアーチのある広場は、ミスティ山を見渡す絶景ポイント。

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その白いアーチをくぐり抜け、坂を下りていくと、
真っ白な家々が並ぶヤナワラ地区

白い外壁に飾られる赤い花とのコントラストが素敵な家々が軒を連ねます。

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気が付けば、時間もないので急いで学校へ。
途中、現在アレキパで行われているデモ隊の人たちともスレ違い。
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そこまで規模も大きくなく割りと穏やかな雰囲気。



2日目の授業も昨日と同じ先生、デジー。

活用形や時制に関する説明を聞き、あっという間に一時間の授業が終了。


とても留学とは呼べない期間でしたが、
南米を旅するにあたり便利なスペイン語の基礎知識を得るのにちょうどよい内容で、
いつも(観光のみ)と一味違った充実した旅時間を、ここアレキパで過ごせました。


お世話になったデジーに別れを告げ、

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サンタ・カタリナ修道院
へ。


入場料40ソルと高めですが、
その値段も納得な程、広い!


修道院の敷地内には、赤茶、白の色鮮やかな壁の建物と、咲き乱れる花々。

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この修道院はまるでひとつの街のよう。
実際に数十年前まで、この建物内だけで生活していた方々がいたそうです。

外の世界と遮断された街や国って、きっとこんな雰囲気なのかなぁ

…と、想像を掻き立てさせる場所でした。



気付けは2時間も修道院で過ごしてしまい、
間もなく時刻は17:00。


せっかくなので、17:00~開くカテドラルに行こうとアルマス広場方面に向かうと、
広場の1ブロック手前の道がこんな感じに。

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工事中?

いや、どうやらデモ隊により破壊されたものらしい。


仕方なく、その角に自転車を置きカテドラルへ向かうと、
目の前のアルマス広場には、セントロに来る際スレ違った時とは比べ物にならないほど
たくさんのデモ隊の人々。


朝、家を出る際に、
”今回のデモは暴徒化気味なので、デモの集団には近づかない方がよい”
との話を聞いていたので、

今日はここを避け、
違う場所にでも行こうと広場手前の角を曲がると、


通りの店は全部シャッターがしまってる。

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もちろん、デモ隊による破壊防止の為。


道路も破壊され気味だし…
明日のクスコ行きのバス、ちゃんと動くかなぁ って不安に思った瞬間、

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急に辺りの空気が一変。
ざわつき始め、みんなが広場と逆方向に走りだす。


えっ!? 

よくわからないけど、
咄嗟に物凄く尋常じゃない雰囲気だということは理解したので、
訳もわからぬままとりあえず周りと同じ方向にに走り出した数秒後、


何かが破裂する音。


まさか爆弾!?

…にしてはそこまでの大きな音ではないし。

いずれにせよ、身の危険を感じるので早めに退散しようと、
ひとつ先の角から自転車を止めた方向へ行こうと歩き始めると、

今度はその方向から逃げてくる大勢の人々。

その通りにある店々は、一斉にシャッターを下ろし始め、店内に逃げ込もうとする人々の入店を拒否。


目の前に広がる、洒落にならない状況。

ちょっとこれ、ニュース映像でよくみる風景!


私も今来た方向へ慌てて引き返す。


走ってる途中、隣を走るお兄さんが私の手に水をジャバジャバ注ぐ。


口に手をあてろと言っているみたい。
周りを見ると、逃げ惑う人々は皆、口を抑えてる。


どうやら、ガスが撒かれたらしい。

私の口の中もスッパ辛い。

正体不明のガスを、少なからず吸い込んでしまったみたい。

ひとつ先の角まで戻ったところで
慌てて手持ちの水で口を濯ぐ。


こんなことが起こるなんて。。。
周りの人々も気が気じゃない様子。


すぐ落ち着けばよいけれど、
万が一このまま状況が悪化するようなことがあれば、
私一人の力ではどうすることも出来ず
たくさんの人に迷惑をかける最悪な状況になるかも。


そんな事になったら、旅も続けられなくなるのでは…。

そんな一抹の不安を覚えつつ、暫し待機。


近くにいた方と状況を確認しつつ、事態が落ち着くのを待つこと数分。


”警察隊が自転車の停めてある近くの通りに来たから、今ならその方向へ行っても大丈夫だよ”と、
待機中にお話ししていた方が、一緒に自転車のところまでついてきてくれました


お礼を言い、ざわつきの残るセントロから離れることに。

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少し走ると、平和な風景。
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ついさっき起こったことはまるで夢だったかのような、帰宅ラッシュの街。

私自身も、自分でもビックリするくらい平然としてる。
こういう時は、図太い神経に産み育ててくれた親に感謝せざるをえない。

でも、改めて「旅の途中で万が一…」が起きないように
危険を感じる場所には近づいてはいけない」ということだけは、身をもって強く理解した出来事。

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※翌日に新聞には、本件の写真が表紙のものも。

逃げ惑っていた時に頭に浮かんだことを整理してみると、
旅における『自己責任』って「自分がどうなってもいい」ではなくて、
自分の安全管理に責任を持つこと」なんだなって、自分自身の中では結論が出た。
(この言葉については、いろんな捉え方があるので、あくまで私個人の場合の結論です)

世界中にある素敵な場所をこれからも訪れる為にも
「安全第一」で旅を続けていこうと考えさせらざるをえない一日となりました。


by ice_oga | 2015-05-14 20:36 | アイスクリーム | Comments(0) |