問題だらけのバスチケット ~遠い遠いパラグアイ→アルゼンチンへの道のり~
気付いてしまった。
昨日購入したこのバスチケット、
次の目的地、
サルタ(Salta)行きのバスチケットではない!!
今私は
パラグアイのアスンシオンから
アルゼンチンのサルタという街に向かおうとしているところ。
バス会社の窓口で渡されたバスチケットに"Salta"の文字も、
バス会社の人が言っている到着時間の記載もないので不安になり、
購入時に何度も何度も
【3/
バス会社の窓口の人に聞き直したけれど…
やっぱり違った。
このチケットに記された行き先はサルタではなく、
その更に北の街、
「サン・サルバドール・デ・フフイ」。
更には
目的地への到着予定時刻も
バス会社の窓口の言っていた到着時刻:3/11の14時着
実際に乗ったバスの到着予定時刻︰3/12の深夜1時着
と、全然違う!!
事前に調べた情報によると、
パラグアイのアスンシオンから
アルゼンチンのサルタに行く為には
プエルトファルコンという街で出入国審査をし、
一方で、
直接アスンシオンからアルゼンチンに行けるバスもあるとの情報を
昨日アスンシオンのバスターミナルで
いくつも並ぶバス会社の窓口をあたってみると、
1社だけ、サルタ行きのバスを発見。
アスンシオン➝サルタまで
「550,000グアラニー(≒15,000円強〉」。
高いけれど、
プエルトファルコンからのルートは
移動やら手続きやら大変だろうと思い、直通のこのチケットの購入を決意。
…が、
料金を支払った後に渡されたチケットは、
乗り継ぎは仕方ないと思いつつも、
どのようにバスが進むのか地図を確認してみると
アスンシオン
⬇
レシステンシア
⬇(無駄に南下)
コルドバ
⬇(サルタを通り越して北上)
フフイ
無駄に遠回り!!
このバス会社の路線上、
遠回りは仕方ないのかと思いきや、
レシステンシア➝サルタ行きの直通バスも
同じバス会社から出てることが発覚。
高くつく遠回りするチケットを
買わされた感が否めない。。
そんなモヤモヤした気持ちのまま
バスはアスンシオンを出発し、出入国審査を経て、
※懸念していたパラグアイ→アルゼンチンの国境越えは、
まずは
アルゼンチンのレシステンシアに到着。
レシステンシアまでのチケットを買い、
レシステンシアのターミナルで、
目の前に停まる
サルタ行きの直通バスの係員に、
「サルタに行きたいのにこんなチケット渡されてしまった!
このバスに乗る為の
答えはもちろん「No!」 。
端から見たら、この時の私は
わざわざコルドバ行って、
サルタに行きたいとわめいている
迷惑極まりない外国人。
もったいないけれど、
この先のチケット(レシステンシア➝コルドバ➝フフイ)を破棄し、
朝までターミナルで過ごして、
明日のレシステンシア→
薄暗く、
野良犬と蚊がうようよしていて、
屋根こそはあるけどとても屋内とは呼べない
このレシステンシアの
"狂犬病と伝染病と泥棒に対する恐怖と戦って一晩過ごす"
よりも、
"2日間のアルゼンチンバスの旅に出る" ことを決意。
気を取り直して乗りこんだ
レシステンシア➝コルドバ行きのバス。
このバスの車内では
ワインまで付いた
飛行機の機内食並みに豪華な食事も出ました♪
ブラジルのバスは
ところどころ休憩を挟んで、
このアルゼンチンの
コルドバ行きのバスでは食事がつく為か、
バスの中ではDVDも流れ、
ヒーローものやアニメ、
まずまず快適。
バスは夜通し走り、
翌日、
コルドバに到着。
せっかくコルドバまで来たので
"ちょっとくらい観光したい"と思いつつも、
乗り継ぎ時間はわずか40分のみ。
走って街の中心地を目指したものの
見どころのある一歩手前までタイムアップ。
ここでバスを乗り過ごす訳にはいかないので、
仕方なくターミナルへ引き返すことに…。
コルドバの見どころを
何一つ見れないまま戻ってきたバスターミナル。
フフイ行きと思われるバスがやって来たので、
これが私のチケットのフフイ行きのバスで合っているか確認し、
荷物を詰め込み乗り込もうとした瞬間、
バスの入口で違う行き先のバスだということが判明!
慌ててバスから積み込んだ荷物を下ろしてもらうも、
別のバスが横を通り過ぎようとしてる!!
もしや、そっちがフフイ行きのバス!?
慌ててそのバスを呼び止めようとするも
無情にもそのバスは行ってしまった。
幸い、
近くにいたバス会社の人に聞いてみると、
そんなバタバタ劇を繰り広げたものの
実際に私が乗るべき
フフイ行きのバスがやって来たのは
出発予定時刻を30分過ぎた頃でした。
どうにか乗り込んだ
コルドバ➝フフイ行きのバス。
地図で見る限り、
コルドバからフフイに向かう途中にサルタはある。
期待を込めてバス会社の人に確認してみると
このバスはサルタにも停まるらしい。
※心配なので、
いろんなゴタゴタがあったけれど、
ひとまずサルタに行けることが判り、
ようやく心に余裕の出てきたサルタ行きのバスの車内。
隣の席になったカルロスと
思いつく限りのスペイン語の単語を並べ話をしつつ、
バスに揺られる。
ちなみに、
こちらのバスの食事は昨日に比べるとシンプル。
どうか無事、
サルタに着きますように。
…ところが、
サルタの先にあるはずの
フフイ到着予定の深夜1時になってもバスは停まる様子がない。
ようやくバスが停まった。
そして、
後ろの席のお兄さんが
「ここだよ!」って声をかけてくれた。
(私がまわりに何度も「ここサルタ?」って聞いていたので;)
やっと着いた。
アスンシオンに居たときに予約したサルタのホステルに、
せめてシャワーを浴び、
バスターミナルの中に入ると目に飛び込んで来たのは
「Jujuy!」の文字。
…。
「ここはサルタ?それともフフイ?」
ほんの僅かな希望を込めて、
バスターミナルの入口に居たお姉さんに聞いてみた。
彼女の口から出た答えは、
「フフイ」。
完全にサルタ行きは諦めモードに入り、
今夜はここフフイのバスターミナルで朝を迎えることを決意。
犬や蚊はいるものの、
レシスタンシアのターミナルとは違って屋内であり、
明るく、
さすがに
ベンチで横たわろうとしたら警備員さんに注意されてしまったので
こうして振り回され続けた
38.5時間(3/10 13:00~3/12 3:30)に渡る想定外のバスの旅は、
本来の目的地ではないはずのフフイという街にて、
by ice_oga | 2015-03-13 01:51 | 交通・移動 | Comments(2) |