・The Three Holy Hierarchs Coltea Church
・Biserica Ortodoxă Sfântul Visarion
・Biserica Casin
(あいにく中は撮影禁止&改修工事中でしたが、大理石とモザイクが印象的な教会)
セルビア辺りから
数多くの正教会の教会を訪れて来た。
特徴的な色彩で描かれた圧巻のフレスコ画、
金銀に輝く数多くのイコン、
十字をきり、イコンに口づけして祈りを捧げる信者の方々の姿、
それらが作り出す神秘的な空間は、
何度見ても息を飲む美しさ。
この旅に出るまで、
キリスト教の教会=カトリックの教会のイメージが強く、
"旅に出ていなかったら
こんな美しい教会をもつ
正教会の存在すら知らないまま人生を終えていたのかな"
そんな事を考えながら
ブカレストの街中を歩いている途中に出くわしたのが、
アテネ音楽堂。
あいにく音楽堂の中には入れませんでしたが、
その近くで、creamierというおアイス屋さんを発見!!
レンガの壁が印象的なお洒落な店内で、
店員さんのオススメを聞きつつ選んだのが、
・ライムバジル(6ルーマニアレウ)
ライムの爽やかな甘酸っぱい味に、香り豊かなバジルが効いてる
モヒート味やチョコミント等、ミントアイスはよく見かけるものの、
バジルのアイスは珍しい(このアイスにはミントも入っているそうです)。
バジルがしっかり効いている分、好き嫌いがハッキリ分かれそうな味ですが、
個人的には、今まで食べてきたアイスの中でも上位の美味しさのシャーベットアイスでした。
アイスを食べ終え、
ひたすら真っすぐ続く道を進んで行くと、
モルドバに引き続き、
ここルーマニアにもある凱旋門に到着。
「凱旋門」と聞くとフランスのパリを思い浮かべますが、
結構いろんな国で見かけます。
そして、
ルーマニアの有名な出来事と言えば、
1989年に起きたルーマニア革命。
現在のルーマニア共和国が成立する前のルーマニア社会主義共和国時代、
独裁政治を行っていた大統領、ニコラエ・チャウシェスク。
経済政策に失敗し、国民が貧困に陥った中でも優雅な生活を送るチャウシェスクに対し
国民が不満を持ち始め反旗を翻し、
ルーマニア全土にその動きが広まり、
軍も反大統領派に転じ、
最終的に大統領夫妻の公開銃殺という、
現在ではにわか信じがたい結末を迎えた、ルーマニア革命。
そのメイン舞台が、革命広場。
広場周辺には、
革命時に蔵書の多くも被害を受けた、
ルーマニア初代国王、カロル一世の像が前に建つ大学図書館や、
チャウシェスク大統領が生前最後の演説を行った
旧共産党本部、
革命の犠牲者を追悼する
慰霊碑やモニュメントの姿も。
革命広場よりも北にある、
ルーマニア国営テレビ局も革命時、重要な役割を担った場所。
電波を使って国民に革命への参加を呼び掛けたり、
大統領夫妻への反発を高めるような映像を流したり。
革命時に大きな役割を担った
そんなテレビ局の前にも、革命の犠牲者の為の慰霊碑が建っています。
曇り空の影響か、
重々しい雰囲気を感じてしまった革命の跡地。
美しい正教会や美味しいアイス屋さんもあるブカレストには、
こんな風に30年も満たない前に起きた革命の跡も見る事ができます。
明日は、
そんな革命へとルーマニア国民を駆り立てた
致命的な要因と言われる場所、
遠くからでもその存在感を感じる、国民の館へ行ってみます。