コソボに位置するセルビアの世界遺産のある街、ペヤ

コソボ唯一の世界遺産、

コソボの中世建造物群」を観に

今日はペヤ(ペーチ)という街へお出かけ。



この世界遺産に登録されているのは
以下の4つのセルビア正教会の建造物。

・ヴィソキ・デチャニ修道院
・ペーチ総主教修道院
・リェヴィシャの生神女教会
・グラチャニツァ修道院


これらの建造物はコソボに位置しているものの、
コソボは世界遺産条約締約国ではないが為に、
セルビア共和国の世界遺産として登録されています。
※セルビア語で「ぺヤ」の街は「ペーチ」と呼びます。


更に、2007年には過激派のグループにより
修道院に手榴弾が投げ込まれる事件が起きる等、周辺の情勢不安定さにより

危機にさらされている世界遺産として
危機遺産リストにも登録されている等、

なかなか複雑な事情を持つ世界遺産。

※危機遺産リストについては、
日本ユネスコ協会連盟HPをご覧ください 




今回、4つの建造物の中でも比較的アクセスの良い
ヴィソキ・デチャニ修道院ペーチ総主教修道院へ行ってみることに。



プリシュティナのバスターミナルの1番ホームから、
9:40のバスでぺヤの向け、出発(4ユーロ)。
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※プリシュティナ→ペヤ行きのバスは、8時以降20分毎に出ているそう(平日の場合)



ペヤ行きのバスの中で配られたのは、

コーヒー飴

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のんびり窓の外の景色を眺めながら
コーヒー飴を頬張りつついると、

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11:00頃、ペヤに到着。


本日は晴天!

バスターミナルからは
雪山がキレイに見える。
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まずは、
ここペヤのバスターミナルから

更にバスを乗り継いでいった先のデチャニという街にある、
ヴィソキ・デチャニ修道院へ行ってみることに。



3番ホームから
11:15発のデチャニ行きのバスがあったので、そのまま乗車(1ユーロ)。
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12:00頃、
修道院の最寄りのバス停に到着。


地図を頼りに
バス停のそばにある銅像から
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ペヤの方向にあるロータリーに行き、

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左へのびる道(地図上の記載はSkenderbeuという通り)に沿って
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修道院のある方向へひたすら歩く。
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※道の途中には、この周辺の見どころのインフォメーションが載った看板も


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すると、

お孫さんと日向ぼっこしているおじいちゃんが
”ここから修道院まで2キロだよー” とか、


お庭で洗車中のおじさんが
”まっすぐ行くと修道院行けるよー” と声をかけてくれたり。


そんな事もありつつ、
しばらく歩いていると、

さっきお話したイベルエッセンおじさんが、
洗車を終えた車で後ろからやって来て、


修道院まで車で乗せていってくれました。
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なんて優しい+*



こうしてたどり着いた
ヴィソキ・デチャニ修道院の入口。



はじめに書いた通り、
いろいろと複雑な背景のあるこの修道院。

一般的な修道院に比べ、
厳戒な警備体制。



修道院内に入るには、

この修道院を警備しているという
オーストリア軍よる荷物チェックを受け、パスポートを預け、

ビジターカードを受け取ります。
※平日の14:00~15:30は休み時間で入場できないので、訪問時間に要注意。

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ちなみに、
修道院内の写真を撮影してよいか、
軍の方々に聞いてみたところ、


どこかへ電話で連絡して確認してくれ、
写真撮影Okの許可をいただけました。



ビジターカードを手に門をくぐり、

進んだ先に見えてきたのは
クリームカラーのストライプ柄が優しい印象の修道院

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建物の中に入ると、


窓から太陽の光が射し込み、
何とも神々しい雰囲気。
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ところどころ消えかけて入るものの、
壁や天井、全面に青い背景の上にびっしりとフレスコ画が描かれています。

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更に奥の部屋へと続く
扉を開くと

天井から吊り下がる金色のシャンデリア、
足元に敷かれた赤いカーペット
時を経た青さの壁や柱にびっしりと描かれたフレスコ画

そして、
いくつものイコン

思わず息を飲んでしまう、神聖な雰囲気の空間。


ここには、
”病気を治す力がある”という言い伝えもある
ウロシュ三世遺骸の入った棺も安置されています。



残念ながら、
コチラの部屋では、

”入口できちんと写真撮影の許可をもらった”
という事を伝えても、

”No photo!”と掃除をしていた方に言われてしまい、
この空間を写真に残すことは出来ず。



写真に残せない分、心の中にこの場所の記憶を刻もうと

暫し修道院の中で
その雰囲気を味わった後、


門のところで預けたパスポートを返してもらい、


次の目的地へ向かう為、
先程利用したバス停に向かって歩いていると、


さっき車で修道院まで送ってくれた
イベルエッセンおじさんに

再び遭遇



バス停まで乗せていってくれるとのことなので、

またまたお言葉に甘えさせてもらう事に。




すると、
”ランチでも行く?”
と、誘ってくれてるらしく、
(英語は通じず、おじさんとはジェスチャーでやり取り)

せっかくなので、
おじさんオススメのレストランで一緒にランチを食べることに。

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車はどんどん進み、
ペヤの街をも通り過ぎ、

迫力満点の山道へ突入!
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滝も流れ、
岩むき出しのトンネルなどもある

迫力の山の中をどんどん進んでいく。

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素敵な景色!!

と、山道のドライブを楽しんでいたけれど…


なかなか車は止まらない


車はどんどん人気のない
山深くへと進んでく



もしや、
エジプトの悪夢の再来!?

と、知らない人の車に懲りずに乗ってしまった事に
不安を覚え始めた頃、

目的のレストランに到着。
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山小屋風の素敵なレストラン。


今の時期はそれほどではないものの、
夏はたくさんのお客さんで賑わうらしい。



そういえば、
コソボでレストランに入るの初めて

メニューの値段を見てみると…



パスタ3ユーロ、
肉や魚も5ユーロ前後と、

バックパッカーの懐にも優しい価格帯!

同じユーロを使用しているイタリアやスペインの
三分の一くらいの値段。

同じ通貨を利用していると、
物価の比較がしやすい。



数あるメニューの中で私が選んだのは、

ガーリック風味の魚のグリル。
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ウェイターさんが
目の前で器用に骨を取り出してくれるという、嬉しいサービス付き♪
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そんな素敵なレストランに連れてきてくれた
イベルエッセンおじさんと、
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“サイゼ!! ズワン!!”

と、ジュースで乾杯し(実際は、もっと長い乾杯の言葉があるらしい)、
ランチを楽しみました。



次はバスでアルバニアに行く予定だと伝えると、

“バス代もったいないから、車で送っていってあげるよ!” とのこと。


見ず知らずの旅人にそこまで!?


さすがに申し訳なさすぎるので、
それはお断り。


山の中に置き去りにされたらどうしようかと
一瞬疑ってしまった事が申し訳なくなるくらい

結局ランチもご馳走してくれ、
次の目的地までも車で送ってくれた、

最後までとっても親切なオジサマでした。




悲しいけれど

旅をしている最中は

どんなにいい人だと思っても
知らない人と行動する時は

常に心のどこかで
自己防衛の為に1%の懐疑心が必要


もちろん、
その懐疑心のお陰で
大事に至らなかった事もあるだろうけれど


その大半は取り越し苦労で
世界には本当に優しい人が多いなって嬉しくなる。



そんな風に改めて思わせてくれた
イベルエッセンおじさんとお別れし、

やって来たのは
ペーチ総主教修道院

こちらの修道院でも入口のゲートでパスポートを預け
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そのまま道に沿って進んでいくと、
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修道院の入口にたどり着きます。

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あいにくこちらは
この先から撮影禁止

門をくぐり、
かつて建物が建っていた名残のある箇所を通り過ぎると、

目を引くのが
右手側にたたずむエンジ色の教会


こちらも中に足を踏み入れると

金の照明、赤のカーペット

そして、
青い壁に描かれたフレスコ画が作り出す神聖な空間
広がっています。


セルビア正教の施設内は
その色使いのためか、とっても高貴な雰囲気


こちらの修道院の方が、
ヴィソキ・デチャニ修道院よりもより保存状態が良い印象。



こうして世界遺産の修道院を見学し、
バスターミナルに向けペヤの街中を歩いてく。
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アジア人は珍しいのか、
通りすがりの人たちが老若男女問わず
ハローって声かけてくれたり、
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ワンちゃんもついてきてくれたり。
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ぺヤの方々は皆
フレンドリーな印象。


街の中心部辺りまでやって来ると
マザー・テレサの銅像もある

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カフェや豆屋さんも並ぶ、賑わう通りに。
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この近辺では、
街の中心ということもあってか

それなりに物乞いの子供たちが
一人去っては、また一人といった感じで後をついてきました。



旅に出てから、
日本で生活していたら信じられないくらい
大人も子供も関係なく、たくさんの物乞いに遭って来た。


けれども、
東欧を旅している間は、

思い返してみれば
小さな子供の物乞いには遭っていなかった。

すっかりそうした状況に慣れていたつもりでいたけれど、
久々に遭うと、
なんとも言えないやるせない気持ちになる。



街を歩いていると
いろいろと考えさせられる街、ぺヤ。



そんなぺヤのオールドタウンは、

これまたどこか日本を感じる雰囲気。

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ボスニア・ヘルツェゴビナが江戸

スコピエが明治なら、

ここコソボのペヤは
その建物の材質感からか大正、昭和の日本!

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そんなペヤの名のついたビール
スーパーで購入し、
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※ペヤビールはプリシュティナにも売ってました。



17:20のバスで
プリシュティナへ。
※ぺヤ→プリシュティナの最終バスは18:00前後


複雑な背景を持つ美しい世界遺産
フレンドリーで親切な街の人々、
久しぶりに遭遇した必死に生きる幼い子供たち
そして日本にノスタルジーを感じる街並み


そんなぺヤのある国、コソボともいよいよお別れ。

明日はお隣の国、
近年まで鎖国政策がとられていアルバニアに向かいます。


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by ice_oga | 2016-02-01 22:19 | 街散策 | Comments(0) |