宗教の混じり合う街、エルサレムを散策

ユダヤ教の嘆きの壁、キリスト教の聖墳墓教会、
イスラム教の岩のドーム。


世界でも名の知れた
3つの宗教の聖地が集まる街、エルサレム。


そんなエルサレムの宿で同室だった方に誘われて、
新市街にあるユダヤ教の教会こと、シナゴークへ。

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ユダヤ教の施設はこれまでにも幾つか目にしてきたけれど、
中に入るのは、これが初めてかもしれない。


シナゴークの中に入ると、

壁に隔てられて男女別々の部屋へ案内された。


壁の向こうの男性側からは、

祈りをささげながら歌い、踊っている足音が聞こえてきて
何やら大盛り上がり


一方女性側は、
椅子に座って、時折男性側の声に合わせ祈ったりしている人はいるものの、

大半は、
ひたすら男性側から聞こえてくる祈りの声や歌を聞いてるのみ。



そんな時間がしばらく続いた後、

徐々に女性側も盛り上がりはじめ、

みんな音楽に合わせて歌いながら
踊り(というよりは、ピョンピョンとジャンプ)始める。


そんな光景を、
後ろの方の席から見つめる
ハナさんと私。



何が行われているか
(音だけ聞こえてくるので余計に)気になっていた
男性側の様子を見に行って見ると…


ノゾミくんとツバサくんが、
すっかり信者の方々の中に溶け込んで、
肩に担がれたりしながら楽しそうに踊ってる!


歌い踊りながら祈りを捧げる様子は、

数年前にインドを訪れた際、
ヴィシュナワードという街のイスコン寺で
信者の方々が楽しそうに歌い踊りながら祈りを捧げていた時のこと
なんだか思い出させてくれました。


宗教は違えど、
通ずるものがあるのかな。


そんな祈りの傍ら、
みんなで軽食タイム。


チキンや、パン等の配給をいただきました。
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そんな初めてのユダヤ教の祈りの場に
案内してくれた彼にお礼を言い、シナゴークを後に。
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今日はイスラエルの祝日らしく、

お店も開いておらず、
静まり返っている新市街。
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アンマンに引き続き
こんな傘の飾られた通りを抜け、
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続いては
宿の近くにあるダビデの塔へ。
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アート作品の展示があったり、
博物館にもなっている ここダビデの塔からは、

エルサレムの旧市街を眺めることができます。

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ここダビデの塔では、
夜にThe Night Spectacularと呼ばれる3Dマッピングショーが行われており、

今回、
昼間の入場券+夜の3Dマッピングのショー(時間指定)とのセット券(70シュケル)を購入。



夜のショーまでの時間の合間に、

レオナルド・ダ・ヴィンチの描いたことでも有名な(ダ・ヴィンチの絵は、イタリアのミラノにあります)
キリストが処刑される前に最後の晩餐を行ったと言われる場所へ。

ダビデ王の銅像を通り過ぎた先の建物の
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二階に位置するその場所は、

意外にもイスラム風の内装の建物で、木の彫刻があったり、

ダ・ヴィンチの最後の晩餐の絵の背景とは
雰囲気が異なっていました。

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そして、
その最後の晩餐の建物からすぐ近い場所には、

ダビデ王の墓もありました。
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こちらも見学は男女別。
神聖な場所なので、
参拝時、男性はキッパーと呼ばれる帽子必須!(その場で白い三角形のキッパーを借りれます)。
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棺のそばで、経典らしき本を机で読んでいる方が居て、

(女性側は)お墓と気づかなければ、
一見図書館の中の自習室のような雰囲気が漂う場所でした。



続いては、
エルサレムに来たら外せない場所、

午前中に出会ったユダヤ教徒の方々にとっての聖地、嘆きの壁へ。

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かつて建っていた
ユダヤ教の神殿の外壁の名残である嘆きの壁。

夜露が壁に生える草を伝って落ちてくる姿が、
涙を流すユダヤ人の姿を映しているように例えられ、嘆きの壁と呼ばれるようになったそう
(※壁の名の由来については、諸説あるそうです)


この嘆きの壁も男女別に分かれています。
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壁の前で座ってのんびり経典を読む人、
昼間のシナゴーク同様に歌い踊りながら祈りを捧げる人、

壁に口づけし、涙を流しながら祈りを捧げる人。


壁にはたくさんの鳥たちも住みついており、
鳥の囀りが聞こえてくる。


そんな壁に触れてみると、
昼間の太陽の名残なのか、ほんのり温か。




この嘆きの壁の隣には、
かつてユダヤ教の神殿が建っていたとされ、
現在はイスラム教の岩のドーム建っている、神殿の丘があるのですが、

この日は既に閉館時間を過ぎてしまっていて入れず、
翌朝行ってきました。
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岩のドームの敷地内に入るには、
男性はハーフパンツもNGで長ズボン着用必須(その場で足を隠す布も貸し出してますが、25シュケルと高額!)。
女性も首まわりが見えるとNGらしく、首まで隠れるものまたはスカーフを巻いて入場。

黄金色に輝く屋根と
壁一面のモザイクが美しいモスク。

残念ながら、異教徒はモスクの中には入場できず。



嘆きの壁を訪れた後は、
有罪判決を受けたキリストが、
刑に処されたゴルゴダの丘まで歩いたとされる道

ヴィア・ドロローサを通って
(各所に物語に合わせて番号が振ってあるので、順に道を追っていくのが良いかと)、

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そのゴルゴダの丘があったとされる場所に建てられた
聖墳墓教会へ。
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キリストが
磔の刑に処されたとされる場所。
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そこには、
ベツレヘムのキリストの生誕場所と同じように穴が空いていました。
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そして、同じくこの教会の中にある
キリストの墓(内部は撮影禁止)では、
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涙を流しながら、口づけしながら祈りを捧げる人々、

持参した持ち物をお墓に擦り付けて祈りを捧げる人。



日本で神社などで祈祷してもらうのと同じ感覚なのかな。

そんな風に通じるところを感じる一方で、


先程訪れた嘆きの壁でも、
この教会でも、

信者の方々は、よく建物や壁に対して口づけをしてる。


これは(私の知る限りでは)日本の神社やお寺では目にしたことがない光景なので、
不思議な感じのする行為。
もし日本で、お寺や神社の境内に口づけしている人がいたら、
きっと目がテンになってしまうと思う。

そして、
神様を思って涙を流すという行為も、


神社でお願い事をしたり、仏壇に手をあわせる事はもちろんあるけれど、
(葬儀などで涙を流すのは、あくまで故人を偲んでのことであって)

神様を思って泣く事って、


そこまで宗教色の強くないと思われる日本人としては、
なかなか不思議な感覚。





そんな風に想いながら街中を歩いた後は、

再びダビデの塔に戻り、ショーの見学。
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遺跡の形を生かした3Dマッピング(上映中は撮影禁止)。
30分程のなかなか見応えのあるショーでした。

※夜のショーの時間は、やや肌寒くなるので、
寒さ対策に羽織れるものがあると便利です。


ショーの後は、
道路を挟んだところにある、ショッピングモールへ。

ここには、たくさんのファッションブランドや、
死海の塩を使ったグッズを売ってるお店が入ってました。
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歩いてまわれる狭い範囲に、いくつもの宗教の重要とされる場所が混在する街、エルサレム。

道でスレ違う人々もユダヤ教やイスラム教をはじめ、
その教え通りの格好をしている方々が多い。


エルサレムは、とりわけ旧市街の中を歩いていると、
「宗教」というものが人々に与えている影響力の大きさを
感じざるには得ない街でした。

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by ice_oga | 2015-10-05 22:35 | 街散策 | Comments(0) |